モバイルファクトリーの社員が主役であるためのオフィスと働き方

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株式会社モバイルファクトリー
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「わたしたちが創造するモノを通じて世界の人々をハッピーにすること。」このミッションを自社の存在意義としている『株式会社モバイルファクトリー』。モバイルサービスを長年手掛け、そこから培われたノウハウを活かして幅広くソーシャルアプリ事業・モバイルコンテンツ事業を展開している同社は、「ユーザーが感動してくれるようなコンテンツやサービスを創っていきたい」そんな想いを込めて“感動を持ち歩け。”というブランドメッセージを大きく掲げている。このブランドメッセージからは、企業としてのメッセージだけでなく、常にその“感動”を生み出せる企業で在るべきだという自戒にも似た強い使命感をも感じ取ることができるが、そんなクリエイティブ集団である同社が考えるオフィス環境作りとはどのようなものなのか。人事総務部部長の小出浩子氏よりお話を伺った。

なぜオフィス環境へ投資したのか

同社は「わたしたちが創造するモノを通じて世界の人々をハッピーにすること。」というミッションに加え、社員に求める行動指針・価値観として“クレド”を定めている。クレドとはラテン語で<志><信条>を意味する言葉であり、同社は「社員は財産である」「チャレンジし続ける」「スピード×クオリティ」「ありがとうで高収益を」というこの4つのバリュー(価値観)を上手く社員に浸透させつつ経営にも活用することで、飛躍的に業績を向上させている。このように、社内環境改善のために様々な取り組みを行う同社がオフィス環境に投資をした理由とは。

小出氏:2013年の経営方針として、「会社ブランドの向上」を掲げていたため、同年3~4月頃から構想を始め、10月に市ヶ谷から現在の五反田にオフィスを移転しました。ブランド向上を目的とした移転の主な実施内容としましては、次のことが挙げられます。
まず、会社の成長に伴い従業員数も増えてきたため、その従業員数増員への対応を行いました。また、単にスペースを確保するだけの対応ではなく、従業員数が増えたからこそ、インナーブランディング・社内満足度の向上を改めて考え、更には利便性・快適性も確保できるように試行錯誤しました。そして、弊社は創業以来、代表の方針でずっとワンフロアオフィスなのですが、今回の移転においてもその方針は変えず、コミュニケーション施策の一環として実現させました。

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オフィス環境変革後の変化や反響

環境が変化したことにより、社内外において予想以上の反響があったという。特に社内からの反響が大きかったとのことだが、その反応を通して、“社員は財産である”という考えのもと様々なオフィス環境改善の取り組みを行ってきた会社の想いが、しっかりと社員に伝わっていることが窺える。では、具体的にはどのような反響があったのだろうか。

小出氏:五反田という場所はグルメ処であるため、今回の移転で喜んでくれた社員はとても多かったです。また、オフィス空間が非常に快適だという声も挙がっています。特に、業務外ではありますが、複数企業とのイベントを開催したり、部活動、社内打ち上げなどにも利用する社員が多く、皆喜んでくれています。また、対外的にもご好評をいただいており、メディア取材の依頼も多くいただいております。

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主役は常に社員である

先にも述べた通り、同社は社員に求める行動指針・価値観として4つのバリュー(価値観)を定めており、そのクレドの一つとして“社員は財産である”という考えを掲げ、「社員の成長は会社の幸せ。会社の成長は社員の幸せ。」と大きく謳っている。その社員を想う気持ちはオフィス空間のあらゆる所で具現化されており、常に社員が主役でいられる空間づくりが成されているという。そんなオフィス空間のこだわりのポイントを伺った。

小出氏:オフィス空間は常に居心地の良い空間にしたいと思っていました。とはいえ、主役は社員ですので、空間はあえてシンプルにして、主役である社員が加わることでモバイルファクトリー色になるようなデザインにしました。社員が居ないと完成しないということですね。また、執務スペースは代表の方針で、ワンフロアで一切壁の無い見通しの良いスペースになっています。この執務スペースで使用するワークチェアに関しても社員にとっては一番身近に使用するものなので、社内投票を行い、その中で一番になったものを採用しました。オフィスでは定評のあるハーマンミラー製です!
そして、リフレッシュエリアは主にランチで利用されることが多いのですが、弊社の社員は「玉子屋」さんのお弁当が大好きなので、なんとそのお弁当を置く専用棚も作ってしまいました!もうランチの時は大賑わいです。その他にも、このリフレッシュエリアには黒板があるのですが、今では掲示板化していたり、社員のみんながお土産を置いて行ってくれたりと、凄く有意義なコミュニケーションの場と化していますね。“社員が加わることで完成するオフィス”という当初のイメージ通り、今では社員が一緒になってオフィス空間を作ってくれています。

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今後取り組みたいオフィス環境づくり

“社員は財産”と考える同社では、後にご紹介する社内制度・福利厚生の充実が特徴の一つとして挙げられる。現在導入されているその数と内容の充実度には目を見張るものがあるが、2014年にはまた新たに4つの福利厚生が追加されたというから驚きだ。
「社員に楽しく働いてもらいたい!」という代表の宮嶌裕二氏の方針が軸となっている同社が今後取り組みたいオフィス環境づくりとは。

小出氏:近日中に、リフレッシュエリアの更なる充実とコミュニケーションの活性化を目的として、「調味料Bar」制度を導入予定です。“普段のランチに感動を!”をコンセプトに、福利厚生サービスのお弁当や、2014年7月に導入したばかりの「サラダデリバリー」(毎週月曜日に数多くの野菜が入ったサラダが食べられる制度。仕出し弁当同様、一ヶ月最大3500円以内であれば会社が購入額を半額負担)、社員が持ち込むお弁当など、普段のランチがもっと美味しく楽しくなるよう、ふりかけやドレッシング、オリーブオイルなどの調味料を配置する予定です。実際に導入する調味料については、社員アンケートを行い、入れ替え制やランキング等で運用していこうと考えています。また、「バレンタインガチャ」なる制度も導入検討中です。こちらは、「バレンタインチョコをただ受け取るのは面白くない!」という代表の発案で、誰のが当たるか分からない楽しみと、ガチャを回すという子供心を擽る感覚が味わえる弊社ならではの制度になるのではないかと思います。
近日中にはこの2点を導入予定として人事・総務が主体となり動いておりますが、弊社では今後も社員がより楽しく働くため、“感動を持ち歩け。”というブランドメッセージのもと、常に制度改革を行っていきたいと思っています。

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Pick Up  “ここが、モバイルファクトリーらしさ“

■ユニーク且つ社員想いな社内制度・福利厚生の数々
同社のHPには、社内環境向上の一環として非常にユニークな社内制度や福利厚生の数々が並んでいる。しかし、それらはただユニークなだけでなく、“社員は財産”と考える同社らしく、社員の生活を大きくサポートする制度となっているので、ここで一部ご紹介したい。

・クレド表彰:クレド(社員に求める行動指針)に沿った社員を表彰する制度。毎月3名が選ばれ、半年に1回の全社会議で、大賞(最もクレドに沿って行動した社員)が選ばれる。
・カフェテリア休暇:初年度に最大10日間付与される有給休暇とは別に、目的に沿った休みを年間6日間取得できる。
(例:リフレッシュ休暇、Birthday休暇、Lovers休暇、エコ休暇、オリンピック休暇、ワールドカップ休暇など。)
・SweetHome制度:会社指定の地域(目安:半径3km以内)に住むと1ヶ月につき2万円の住宅手当が支給される。
・ランチMF優待:2014年9月に導入したばかりのこの制度。【ランチに感動を!】をコンセプトに、通常だと1000円超えるランチを社員限定で安く食べることができる。協力的なオーナーやレストランにご協力を頂き、現在2件の飲食店にて実行しているという。
・結婚お祝い金&出産お祝い金:結婚すると5万円のお祝い金が、出産すると条件に応じてお祝い金が支給される。
・妊娠時&育児時時短勤務制度:妊娠してから産休に入るまで最大3時間(1日)、子供が小学校3年生までは最大3時間(1日)、小学校4年生~6年生までは最大2時間(1日)の時間短縮が可能になる。

他にも、部活支援制度や弁当代半額補助制度、フリードリンク&フリービタミン制度やDream Support Planなど様々な福利厚生があるという。また、制度としては社内勉強会が会社主体・社員主体両方で活発に行われているだけでなく、社外勉強会の参加支援制度もあるため、常に社員の自己啓発やスキルアップを後押ししてくれる環境となっている。

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Creator’s Eye  有限会社プラスタック / 設計士 奥 昌子氏

奥氏:最初にモバイルファクトリー様から受けたご要望は、社員の方々の大半がオフィスの中で働く時間が長いということから、とにかく「居心地の良いオフィス」、「みんなが親しみを持てるオフィス」を作ってほしいということでした。
まずは、「居心地の良さ」というキーワードと、皆さんに親しまれるオフィスであってほしいという想いから、ナチュラルな木素材やモザイク大理石を使い、本物の素材がもたらす上質感と程よいカジュアルさが共存する、暖かみのある空間をご提案させて頂きました。執務チェアについては、いくつかの候補を社員の方々に座り比べて頂き、皆さんの投票によって決定しました。一日の大半を座って過ごす大事なワークツールのため、積極的に参加をして頂けたと思います。また、このオフィスプロジェクトに社員の皆さんも巻き込むことで、新しいオフィスへの愛着もより一層増したのではないでしょうか。
一番悩んだ点を挙げるとすると、工期がやや短かったことでしょうか。ですがその反面、モバイルファクトリーのご担当者様とは同じプロジェクトチームとして動くことができ、大変ではありましたが、コミュニケーションをとりながら一つ一つを密にまとめあげていくことができました。実際オフィスが使われ始めてからは、リラクゼーションスペースが人気だと伺っています。お昼休み以外の時間も、順番待ちができるほどということで、びっくりしています。もう少し席数を増やしてほしいとのご要望もあり、休憩の場としてだけでなく、社内ミーティングなど打合せの場としても活用して頂けていることが、設計者として何よりもうれしく感じるところです。

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