ハウズライフのリノベーションのアイデアに溢れた 多くの出会いを生み出すオフィスと働き方

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株式会社ハウズライフ
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中古物件のリノベーションを手掛ける『株式会社ハウズライフ』。リノベーションのデザイン・設計に加えて、室内のグリーンコーディネートやオーダー家具・建具の製作にも対応するほか、不動産の仲介も行うことで、物件探しから施工までを総合的にカバーする“ワンストップ”のリノベーションサービスを展開している。同社は商業施設や住宅の設計・施工、リフォームなどを手掛ける「株式会社秀建」(本社・千葉県)が立ち上げたコンセプト・ブランドで、デザイン面を中心に多様化するユーザーのニーズに応えるべく誕生した。新ブランド立ち上げに伴い、2015年5月には渋谷区恵比寿に「howzlifeショップ」をオープン。今回の施設はオフィスとしてスタッフたちの活動拠点となるほか、リノベーションを検討しているユーザーに向けたアンテナショップとしてhowzlifeのデザイン性が伝わる空間に仕上がっている。またカフェとしても開放されており、コーヒーやオリジナルのグラノーラなどが気軽に味わえるユニークなスポットだ。そんなhowzlife が発足した経緯やショップのコンセプトなどについて、株式会社秀建の専務取締役 稲垣寧範氏、株式会社ハウズライフのチーフデザイナー 黒田由祈子氏、PR・コミュニケーション担当の山口裕子氏にお話を伺った。

なぜオフィス環境へ投資したのか

秀建グループの新ブランドとして誕生した「howzlife」。30代~40代前後の世代をメインターゲットとして、ユーザーのニーズや希望を叶えるデザイン性を追求したリノベーションを提案。また物件探しや物件取得といった不動産仲介から、設計・施工まで“ワンストップ”で引き受けるという新たなサービスを展開している。こうした新スタイルのリノベーションを手掛けるhowzlifeが誕生した経緯とは。

稲垣氏:秀建では以前から全般的なリフォーム事業を展開していました。当初は不動産屋さん経由による賃貸物件の小規模なリフォームなどを請け負っていたのですが、次第に事業領域を広げてエンドユーザーからの依頼も受注するようになっていきました。その後デザイナーの黒田が加わり、よりデザインにこだわったリフォームも提案できるようになりまして、そうした実際の施工事例を雑誌などのメディアで紹介していただいた際、思いのほか反響が大きかったんです。
そうした事例に反応してくれた方々というのは、これまでのお客様と求めているものがやや異なると言いますか、本当に欲しいと思った製品や気に入ったデザインに対しては金額的な制約を設けずに、自身が納得できるまで、とことんこだわるんですよね。お客様全体の割合として見るとそれほど多くはないのですが、確実にそうしたニーズもあることが分かりました。そこでデザイン性の高いリノベーションを求めるお客様のニーズに応える新ブランドとして、このhowzlifeを立ち上げました。
このブランドを始めたもう1点の理由として、不動産仲介とリフォームを一体化したサービスを提供したいという想いもありました。これはリフォーム事業を始めた頃からの課題で、私自身の営業経験からも中古物件の取引の中でリフォームは切り離せない重要な要素だと感じていたので、それらを一体的に提供できないかと考えました。そして数年前、グループ内に「株式会社秀建エステート」という不動産の部署を設け、採算としては独立しながらも、秀建のリフォーム部と協力できるところは共同で事業に取り組んできたのですが、性格も収支も異なる2つの業種が一緒に1つのプロジェクトを進めることは、なかなか難しいところがあったんです。そうした試みもあった中で、もし同じブランド名の下で組織をうまく融合することができたらもっとスムーズに“ワンストップ”サービスのメリットをお客様に提供できるのでは、という考えが今回の新ブランドの立ち上げに繋がりました。howzlifeはデザイン面にもこだわりたいというお客様のニーズに応え、また不動産事業とリノベーション・リフォームの“ワンストップ”サービスを実現させるために誕生した新しいタイプのショップです。

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オフィス環境変革後の変化や反響

2015年5月15日に活動拠点となる「howzlifeショップ」をオープンした同社。独自のリノベーションの方向性を示すアンテナショップとして少しずつ認知され始め、また“カフェ”としてもお店を開放していることから、周辺の方々にも次第にその存在が広まりつつあるという。コーヒーやオリジナルのグラノーラをはじめとしたカフェメニューも、リノベーションの相談に来たユーザーへのサプライズになっている。そんな同店のオープン後の反響などについて、ショップのPR担当である山口氏に伺った。

山口氏:howzlifeがリノベーションをしていることを知って来ていただくお客様からはご好評ですね。HPや事例写真からだけでは分からないデザインや仕上がりの雰囲気なども、やはりこの場所で実際に見ていただくことでよく伝わるようです。デザインを見た上で納得していただいたお客様は、その後の話が進むのも早いように感じますね。
カフェスペースに関しては、リノベーションの相談で来店された方も驚かれます。コミュニケーションの入り口として話のきっかけにもなりますし、何より喜んでいただけるので、やってみて良かったなと思っています。またhowzlifeのことを知らない方に対しても、興味を持っていただいたり、リノベーションのお店として認知してもらうきっかけになっています。グラノーラの他にも各種スイーツをご用意していますので、まずはそれらを試しに気軽に立ち寄ってもらえたら嬉しいです。最近では地元の方や周辺のオフィスに勤めている方が、ランチタイムなどに寄ってくれるようになりました。外観の雰囲気から、美容院やアパレルのお店に間違われることも多いのですが(笑)。カフェについては大々的にPRしているわけではないので、あまり混み合わず落ち着いた雰囲気から、ちょっとした穴場のように使っていただいたりもしています。
現在ここには6名のスタッフが在籍していますが、今の環境や恵比寿という街も含めて楽しんで働いています。今後もこの場所で長く仕事ができるように、しっかりと頑張っていきたいですね。

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多様なアイデアが詰め込まれた空間

howzlifeショップはスタッフのためのオフィス機能をはじめ、リノベーションを検討しているユーザーの相談窓口やショールーム、また幅広い方と交流できるカフェスペースなど、多目的な機能を持ち合わせた空間となっている。こうしたショップのデザインは、チーフデザイナーである黒田氏が手掛けたという。howzlifeを象徴する空間として、今回のショップにはどのようなアイデアを詰め込んだのか。

黒田氏:住宅のリノベーションを提案する場なので、まずは住宅の雰囲気が感じられる作り、家具の選定・配置を意識しました。ただ住宅に寄りすぎてしまうと味気無くなってしまうので、遊び心や冒険を少し取り入れて多様なアイデアが伝わるようにしています。加えて、住宅のリフォームに直接的な興味がない方や、お店の前を通る地域の方にも関心を持ってもらえるように商業店舗の要素も取り入れてデザインしています。
店内の各所にはリノベーションを行う際、素材選びの参考になるようにタイルを貼ったり塗装の質感を変えたりして、マテリアルの違いが伝わるようにしています。素材や塗装の仕上がりの違いは、住宅のデザインを左右する大きなポイントです。家具や建具に関しても、当社はお客様のご要望に合わせて個別に製作しますので、出来合いの服を買うように、見た製品を買うスタイルではありません。そうした提案はお客様とスタッフとの信頼関係がとても大切になりますが、サンプルの1つとして私がデザインしたものや、当社で製作した家具のクオリティーや雰囲気を感じてもらうことで、お客様の判断のお手伝いができればと思っています。実際の仕上がりや施工の技術なども含めて、「ここに任せれば大丈夫」と納得していただいた上で一緒に住まい作りを進めることができたら嬉しいので、そうした情報を発信できる空間にしたいと考えていました。
1階にある「hlルーム」は住宅のリビングルームのような、靴を脱いでリラックスできるスペースです。このお店に来られる方は赤ちゃんや小さなお子様を連れたご夫婦がとても多く、ここはそうしたお客様をお招きできるような場所です。お子様を飽きさせないようにすることは、実はとても大変なことなんです。打ち合わせには2~3時間掛かることもありますので、ここでなら小さなお子様も寝転がったり遊んだりできて、お父さん・お母さんもストレスなくお話ができます。この場所の方向性については当初、応接室のように重厚感のあるスペースに、という意見もあったのですが、私が押し切るような形で今の意匠にしました(笑)。またカタログなどが多い業界ですので、収納面にも配慮した作りになっています。
カフェスペースについては、商業的なカフェとして席数を多くすることはあまり考えず、カフェと住宅の中間のような意匠を意識しました。2階にはオフィススペースと多目的なミーティングスペースがあります。オフィスはパーテーションの一部がガラス張りで中が見えるようになっているのですが、これは以前から持っていたアイデアを形にしてみたものです。またフローリングにはヘリンボーンスタイルを採用しています。施工費が掛かるため住宅にはあまり採用されにくいものですが、こうしたデザインもあえて取り入れています。キッチンも当社でコンクリートを打って仕上げた造作です。水回りは既製品を使うなど、お客様も現実的な選択をする場合が多いのですが、住宅にはなかなか導入しにくいデザインや仕様もこのショップに盛り込むことで、お客様の選択の幅を広げるきっかけになればと思っています。

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今後取り組みたいオフィス環境づくり

これまでにないリノベーションのスタイルを提供すべく新たな挑戦を始めたhowzlife。リノベーションによる新しい空間を提案するだけではなく、ユーザーとの相談が始まった瞬間から新生活がスタートするまでの過程すべてをサービスとして捉え、これまで以上にユーザーの満足度向上を目指していくという。今後も様々な試みを仕掛けながら、howzlifeショップを拠点に新しいリノベーションの形を発信していく。

稲垣氏:howzlifeは不動産仲介も含めた一体的なリノベーションを提案するブランドですが、従来の建築のようにハードの製品だけを販売するというよりは、サービス業に近い感覚で展開しています。リノベーションによって素晴らしい空間を作ることももちろん大切ですが、私たちがこの場所で目指していることは、お客様と出会って、そのライフスタイルや希望を聞き、それらを叶えるためのアイデアや選択肢を提案して実現することで、その方が住宅を取得しようと思った時から新しい住まいで生活を始めるまでの期間のすべてにおいて、満足してもらえるサービスを提供することです。この場所はお客様と出会うきっかけとなる場所として、またその後も快適に打ち合わせができる場所として、新しい住まい作りの過程そのものも楽しんでもらえたら、という想いからできた空間です。
このショップでの試みが多くの方々に受け入れてもらえるようであれば、この場所以外にも同様のお店を展開できればと考えています。その際は、店舗ごとに異なるデザインの空間を作ることができれば面白いかなと思いますね。提案するデザインのテイストが異なっていても、提供するサービスの本質的な部分は変えることなく続けていくつもりです。ここではまずお客様へのアプローチの手法をしっかりと確立しつつ、秀建グループ内の体制も含めて“ワンストップ”によるリノベーションサービスを更に磨き上げていきたいと考えています。

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Pick Up  “ここが、howzlifeらしさ”

■howzlifeショップから発信する多様なイベント
howzlife では、新たに誕生したショップを活用して様々なイベントや企画をスタートさせている。2015年6月からは「リノベ講習」と題して、リノベーションに関する基本的な情報はもちろん、howzlifeの自己紹介も兼ねた講習を実施。こちらは予約制で1組ずつじっくりとフランクに話し合いができるものだという。また、7月からはhowzlifeのグリーンコーディネートを担当している「STEOR」の星野ひろみ氏を講師に迎え、「グリーン・レッスン」を開催する。今後もリノベーションや住まいに関する幅広い企画を届けていく予定とのことなので、興味のある方は是非同店のHPから確認してみてほしい。

■社員のモチベーション向上を促す社内制度
秀建グループでは、各社員の成果を「ポイント制」で評価する制度を導入している。社員ごとに目標値が設定され、ポイントがその基準に達した場合は次年度の昇給に繋がるほか、大幅に超えた社員に対しては別途報奨金が支給されるという。自身の獲得ポイントは社内で使用している業務ソフト内に表示され、いつでも確認できるのだとか。ポイントが基準を下回っても給与が下がるわけではなく、社員の評価を客観的に行うために実施しているという。またグループ全体としても成果が出た際には、社員旅行がプレゼントされるとか。旅行先は社員の投票によって決めるそうで、近年はタイ、オーストラリア、ベトナムなど海外に行く機会が増えているという。成果が出た場合はそれをしっかりと社員に還元する制度を整えることで、同社では社員のモチベーション向上に繋げている。

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秀建・専務取締役の稲垣氏(左)と、howzlife・チーフデザイナーの黒田氏

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企業情報
  • logo
  • 会社名 株式会社ハウズライフ
    URL http://www.howzlife.jp
    設立
    代表者
    上場区分
    住所
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