セレスのデザイン性と機能性を兼ね備えた 多機能なオフィスと働き方

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株式会社セレス
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「ポイントメディア事業」と「HPメディア事業」という2つの事業を通し、インターネット世界での行動を現実世界の価値に繋げ、社会に対して新たな価値を提供し続けている『株式会社セレス』。
2005年5月にモバイル版からスタートした同社のメインコンテンツ「モッピー」は、サイト内で紹介されている1500以上の公式サイトを中心としたコンテンツへの登録や買い物、広告閲覧等でポイントを貯めることができ、そのポイントを各種電子マネーや現金、ゲームなどのデジタルコンテンツに交換することができるというもの。全て無料である上に、誰でも簡単にポイントを貯めることができるということで話題を呼び、2010年4月以降PC版・スマートフォン版にも順次サービス範囲を拡大。今や累計500万人が利用するポイントサイトにまで成長し、現在も利用者を増やし続けている。その他にも、モバイル専用のポイントサイト「モバトク」や、採用課金型のアルバイト求人情報サイト「モッピージョブ」などを運営している同社の経営理念は“インターネットマーケティングを通じて豊かな世界を実現する”ということ。この経営理念のもと急成長を遂げ、今年で設立10周年を迎えた同社のオフィス環境について、取締役管理本部長の小林保裕氏と管理本部の安井理絵氏にお話を伺った。

なぜオフィス環境へ投資したのか

2005年1月に渋谷区に設立した『株式会社セレス』。同年11月に渋谷区内で移転をすると、その後2007年以降は“青山”という地に腰を据え、会社として着実に成長を続けてきた。同社の代表取締役社長である都木氏は、株式会社サイバーエージェントの出身ということで、自ら会社を立ち上げる際、そのサイバーエージェントの創業の地である“青山”を独立後の再出発の地として選んだのだという。そんな長年慣れ親しんだ青山という場所において、今回も抜群の立地に移転を行った同社だが、その環境投資の理由とは。

小林氏:IT系の会社はどこも皆さん一緒だとは思うのですが、基本的に競争力の源泉というのは“人”でしかなくて、その“人”が生み出すものでしかないわけですよね。弊社は何か特別な設備が要るような業態ではないので、そうなるといかに社員が前向きに仕事ができて、コミュニケーションを取りやすいオフィスを作ってあげられるかという部分がとても重要になってきます。これは設立当初から心掛けているところではありますので、そこに投資をすることというのは会社として非常に自然な判断だったと思います。
あとは、弊社は人の“多様性”みたいなものを非常に大事にしている会社ですので、社員がいつでもフランクにいろんな人たちと率直なコミュニケーションが取れる環境というのをオフィスサイドでも作ってあげたいなと思っていました。
実は今のオフィスに移転する前は北青山にいたのですが、途中で社員が増えてオフィスに入りきらなくなってしまったので、ある1つの事業部の12~3名だけを本社から100mほど離れたサテライトオフィスに移動させていたんです。約一年半弱、25坪くらいのそれ程大きくないビルの一室を借りていたのですが、“コミュニケーション”という意味では、やはり二拠点に分かれてしまうというのは辛かったですね。やっぱり妙なコミュニケーションロスというのはありましたし、サテライトオフィス側にいる社員はどこか疎外されている感じで、本社と離れている寂しさみたいなものはあったと思います。また、たかだか片道2分程度ではありましたが、管理部門をはじめ、ほぼ毎日行き来しなくてはいけない社員にとっても負担感はそれなりにあったと思います。
そういった経験も踏まえ、今回の移転では「社員のコミュニケーションが生まれること」、そして「ロスがないということ」をまずは第一に考えました。また、移転前のオフィスには会議室が2つしかなかったので、採用面接を行うとどこも使えなくなってしまうようなことが多かったんです。なので、今回は会議室をなるべく多く取り、執務室の中にも簡易型のミーティングスペースやホワイトボード付きのスタンドミーティングスペースを設けました。加えて、社員も外部の人も使えるような多目的なカフェスペースも設置するなど、基本的には「コミュニケーションの活性化」ということをコンセプトにして全体のデザインを決めていったという感じです。

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移転前の経験を活かした新オフィスのこだわり

今回の移転プロジェクトは管理本部長である小林氏、安井氏含む管理部2名、そして副社長である野崎氏を交え、計4名が中心となって作業を行った。構想段階から竣工まで約1年という月日の中で、社長の都木氏はオフィスコンセプトの立案以外はこのプロジェクトチームに対してほとんど口を出さなかったという。小林氏はこれに対し、「みんなで話し合って仕様を決めると、角の丸まった凄く凡庸な“普通”のデザインのものができてしまうので、こういうときは誰かがこだわりを貫いた方が良いという考えの表れだと思うんです。」と話してくれた。そんな社長からの暗黙の指示のもと、見事に完成した真新しいオフィスのこだわりについて伺った。

小林氏:一番こだわった点としてはやはり“カフェスペース”だと思います。移転前のオフィスで社員から挙がってきていた意見の中には、先程もお話した通り「会議室が少ない」という意見があったのですが、実はその他に「社員の休憩スペースが狭くて暑い」という意見もあったんです。自分の机でご飯を食べたりすることも多かったので、どうしてもニオイが気になったりという問題もありました。広さとしては、4~5人が入ったらもういっぱいという感じでしたね。このこともあり、今回移転をするときには休憩スペースは割と広く取ろうと最初から考えていたので、まず最初に角の二面採光が取れる一番良い場所を休憩スペースにしようと決めました。
こちらのカフェスペースにはお客様をお通しすることもあります。我々は「モッピージョブ」という求人メディアを持っているので、その取材をこのカフェスペースで行ったりもしています。あとは、求人原稿を作るときの写真撮影でも使用しています。他にも、プロジェクターがあって映像が映るようになっているので、スクリーンを下ろして株主総会のリハーサルをやったりもしていますね。新卒内定者の説明会や、ちょっとしたパーティーなどもこれからはこのカフェスペースでできるかなと思っています。ある程度広さもありますし、とても明るいですしね。
あとは、仕事に集中するための “集中ルーム”のようなものが欲しいという意見がエンジニアやデザイナーから出てきていました。ただ、200坪という限られた広さの中に人数もそれなりに入れたかったので、どうしてもそれ専用の場所というのは避けなかったんです。そこで、今回設計・デザインをお願いしたworkstyledesign株式会社さんと相談して決めたのが、カフェスペースにファミレス席を設けて、そこにロールスクリーンを取り付けて、それを下ろすことで個室にするというものでした。ロールスクリーンを下ろすだけで、ある程度人の目を気にせずに集中できるスペースになるので、今では毎日必ず誰かしらが使っており、非常に利用率の高いスペースになりました。
それと、移転前のオフィスのエントランスには待合スペースが本当に無かったんです。エレベーターを降りるとすぐ目の前が受付だったので、受付後に待っていただくスペースがほぼ無かったんですよね。なので、面接の時も求職者の方には「お待ちいただくスペースが無いので、お時間丁度にお越しください」とお伝えしていたくらいだったんです。これを踏まえて、今回はエントランスを割と広めに取らせてもらって待合スペースもしっかりと作ったので、ようやく「お時間丁度にお越しください」という部分は削除することができました(笑)。
また、会社全体で見た時に意外とスモーカーが多かったので、執務室内に喫煙ルームも作りましたね。作ってみて分かったのですが、喫煙室が情報交換の場になっていたり、コミュニケーションを生む場になっていたりするんですよね。それも、割と部署間を跨いでのコミュニケーションだったりするので、そういう意味では投資に見合っていたと思っています。インフォーマルなコミュニケーションというのが生まれていたんだなというのに気付かされましたね。ただ、コストを預かる身としては、この喫煙ルームへの投資は予想以上に大きかったですけどね(笑)。

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オフィス環境変革後の変化や反響

移転前のオフィスは白を基調としたモダンなイメージのオフィスだったそうだが、今回の移転でそのイメージを大幅にガラリと変化させた同社。イメージを変えるにあたり、来客用のスペースや社員の休憩スペースについては意匠を凝らすが、執務室はあくまで機能を優先させるということを設計段階から徹底したという。そんなオフィスのデザインテーマは“ブルックリンスタイル”。執務室以外のスペースにはオフィスとは思えないようなデザインやディスプレイが施されているため、シンプルな執務室とうまく使い分けることで気分を変えて仕事ができる作りになっている。今回の移転で大きな変化を遂げた同社だが、環境変革後周囲からはどのような反響があったのだろうか?社員の働き方の変化についても併せて話を伺った。

安井氏:私は来客対応もしているので、移転前も来ていただいていた宅配業者の担当の方などには「北青山にあった、あのセレスさんですよね…?」というような感じで最初は探られたりもしましたね(笑)。あとは、エントランスに飾られているディスプレイなどで遊んでいるお客様もいらっしゃったりします。やはり皆様に「オシャレなオフィスで羨ましいです」と言っていただけるので、とても嬉しく思います。

小林氏:安井も言うように、社外の方からは「オシャレですね!」という声を本当にたくさんいただいています。「何かのお店ですか?」「カフェですか?」と言われたりすることもありますね。そういう点では、今回の移転でセレスのイメージをある意味変えることができたのではないかと思っています。また、会社として着実に成長して大きくなっているということも感じてもらえているのではないかなと思います。あとは、やはり採用のときにも「素敵なオフィスですね」と言っていただけるケースが多くなりました。
社員の働き方の変化で言うと、今まで二拠点に分かれていたオフィスが今回一つになったので、物理的にはやっぱりそこが一番大きいですよね。全体でのミーティングや意思の疎通というのが以前に比べて断然しやすくなっているので、傍から見ていても“一体感”というのは凄く高まったように思います。今年の4月1日には他社から事業を譲り受けたのですが、その担当者たちの受入れもスムーズに行うことができました。そういう意味では、いろんな人が執務スペースで協力して仕事をするという雰囲気は以前よりも出来上がってきたのではないかなと思いますね。
また、執務室内は機能別に座る位置を決めている会社も多いと思うのですが、それだとどうしても「自分の仕事さえしっかりやっていれば…」という感覚になってしまい、サービスの全体像が実はあまり理解できないのではないかと思うんですよね。それを無くすという意味でも、移転後はサービスごとに座席を配置するようになりました。これは非常に良かったと思っています。特にシステム開発の部分では、システム側のチェックというだけでなく、ビジネスとして、サービスとして本当にこれで良いのかというチェックが以前にも増してかかるようになったので、品質は確実に上がっているだろうなと思います。

安井氏:他にも社員からは、「打ち合わせがしやすくなった」という声は良く聞いています。5~10分で済むようなちょっとした会議のときに自席で座りながら打ち合わせをすると、誰かがしゃがんだりしなくてはいけなくて体勢も辛いじゃないですか。そういうときに窓際の席の方に移動して、2人でさくっと話せるような、そういう簡単な会議や打ち合わせがしやすくなったので、それは凄く便利になったようです。

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今後取り組みたいオフィス環境づくり

同社のメインコンテンツである「モッピー」は2005年にとあるマンションの一室で、僅か3名の手によって誕生した。それから月日が経ち、今年で丁度10周年を迎えた現在の同社の社員数は今や70名近くにまで増員。“インターネットマーケティングを通じて豊かな世界を実現する”という経営理念のもと、今なお着実に成長し続けている。そんな同社では、今後会社の成長と共にどのようなオフィス環境づくりを行っていく予定なのだろうか?その展望について伺った。

小林氏:当初は100名強入る予定でこのオフィスを作ったのですが、思っていたより人が増えるペースが早く、3年間持つかと言われると正直なところ厳しいのではないかと思います。というのも、新卒採用で2016年の4月に入社してくる新入社員の人数や中途採用のことを考えると、それですぐにいっぱいになってしまうと思うんです。そうなると、おそらくまた以前のサテライトオフィスのような話が出て来ると思うので、次は前回の反省点を活かして、コミュニケーションロスが発生しない仕組みをどうやって作っていくかというのが、今現在抱えている目の前の課題かなと思っています。
あとは、僕自身オフィス移転を担当するのがこれで3回目になるのですが、「もっとここをこうすれば良かったね」というのがやっぱりまだ出てきますね。今回もコスト的な部分で希望に応えられず諦めてしまったことがあったので、そういうところは運用で少しカバーしてあげることができたらなとは思っています。また、当然コストの問題は出てきますが、新たに改修をしてもいいかなという風にも思っています。使い勝手やスペースの問題などを見て、そこは柔軟に対応して行きたいですね。
そして、今はハード面が整ってきているので、今度はソフト面を徐々に充実させていきたいなと思っています。例えば、ソフト面の使い方をしっかり明示するガイドのようなものを作ったり、どういう趣旨でこのオフィスができているかということをしっかりと伝えたりして、“オフィスをうまく使ってもらえる”ようにしたいなと思いますね。と言うのも、新しいパソコンを買ったけど実際に使っている機能は20%くらいで、他にもたくさんいろんな機能があるのに使いこなせていないというのと同じで、オフィスもせっかくハード面が良くなったのに、上手に使いこなせていないというのはもったいないですよね。特にカフェスペースや執務スペースはもっといろんな使い方ができると思うので、その辺りもこれから色々と試していきたいと思っています。

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Pick Up  “ここが、セレスらしさ“

■月に一度 全社員参加で行われる「締め会」
月に一回、最終営業日に全社員が集まって行われるという「締め会」。この「締め会」では、月間の営業状況やトピックスの報告に併せて、その月に誕生日を迎えた社員たちを全員前に呼び、みんなで盛大にお祝いをするのだという。それも、表参道というオシャレな立地を最大限に活用し、近所の有名なお菓子屋さんのお菓子を買って来たり、有名なケーキ屋さんのタルトケーキを社員全員分(約70個!)毎月購入してお祝いをするというから驚きだ。新しくできたカフェスペースに集まり、これらの豪華なお菓子やケーキをみんなで囲むことで、また新たなコミュニケーションが生まれることを目的として行われているというこの制度。甘党の方なら誰しもが羨む制度と言えるのではないだろうか。

■「社内懇親会」の推奨制度
同社では3ヶ月に一度、会社が全コストを負担して、部門ごとに懇親会を行うことを推奨する取り組みを行っている。スムーズな連携というのは円滑なコミュニケーションがあってこそ生まれるもの。「コミュニケーションの活性化」が新しいオフィスのコンセプトとなっている同社では、ハード面だけでなく、ソフト面においてもコミュニケーションを促すための制度を積極的に取り入れている。

■住宅手当
同社の最寄駅である表参道駅から各駅停車のカウントで5駅以内に賃貸住宅を契約している場合、家賃の40%(最大3万円)が支給される制度。「職」と「住」が適度に接近しているのが働く上で最適であると考えているという同社では、この制度を取り入れて早5~6年が経つらしく、現在でもその利用者はかなり多いのだとか。表参道近辺は都内でも人気エリアであるため、この制度は社員にとって大変嬉しい制度であるに違いない。

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    URL http://ceres-inc.jp/
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